春暖の候、激しい海風に吹かれながら江の島海岸清掃きろく

「SDGsゴール14 海の豊かさを守ろう」をテーマに掲げた私たち。日本の海の豊かさの現状を知るためには、現場に行かなきゃわからない!ということで海岸清掃を実施し自分たちの目で海の豊かさを確かめることに。神奈川県を代表的するビーチ、江の島へ行って参りました。

清掃前に…

今回、私たちは「公益財団法人かながわ海岸美化財団」が実施しているビーチクリーン活動に参加しました。参加方法はとても簡単、ホームページから申し込みができます。また、ごみ袋の用意や、当日集めたゴミの回収なども承ってくれるので、誰でも気軽に海岸清掃ができる!そんな素晴らしい団体なのです。私たちも早速申し込みを済ませると、数日後に郵便で説明書やゴミ袋が届きました!

わくわくです。
自分たちで用意したものは軍手のみ…後は、動きやすい服装、歩きやすい靴。以上!!!さあ当日が待ち遠しいです!ちなみに…(ビーチサンダル、サングラス、帽子、マスク、日焼け止め、そして髪は結ぶ。)これらは清掃中に感じた、持っていけばよかったモノです。

いざ清掃

3月16日晴れ。天候にも恵まれ、海岸清掃日和です。

いや、眩しい。砂浜からの照り返しが結構きつい。そして風、強風。髪の毛はバリバリ、口の中はじゃりじゃり。そんな江の島海岸の洗礼を受けながら海岸清掃スタートです。想像していたより綺麗なビーチで大きなゴミは少ない。

でも、よく見ると波打ち際に小さなゴミがたくさん。しかも、陶器やガラスの破片が貝殻に交じって落ちていました。危ない。一番多く拾ったゴミはたばこの吸い殻とライター。海を眺めながらの喫煙は一味違うのでしょうか…マイ灰皿を持ち歩いてほしいです。そして2時間、潮風に負けず、一生懸命ゴミを拾いました。

マイベスト清掃写真

海岸清掃中に撮影した写真の中から参加メンバー1人ずつお気に入りの写真を紹介します。

あーりん: Shonan Cleaningの看板です。景観を乱さないためか、目立たないようにひっそりと立ててありました。この看板の前に、ゴミ袋を置いて利用者に江ノ島をキレイにしようと意識付け出来れば良いなと思いました。

くまきち: お茶のペットボトルのキャップです。本体の方は、どこへ行ったのだろう…。

ごまな: 巨大な気泡緩衝材です。俗に言う「プチプチ」。波打ち際で発見しました。あんなに大きくて何の使い道にされていたのかなぁ…リサイクルされることなくさ迷って、長旅お疲れ様でした。

のってぃ: みかんです。食べかけのみかんが落ちていました。愛媛県からの漂流物にしては形が良すぎるので、きっとビーチでピクニックした人がお腹一杯になって残したデザートなのかな…。

あやぽん: オロナイン軟膏。ひび、あかぎれ、しもやけに効果あるらしいよ。えっと、つかう?

さきち: 簡単に食べられるから簡単に捨てちゃったのかな…

海岸清掃を終えて

くまきち: 今の時期でも、ごみが凄く多い訳では無かったけれど、ゴミは落ちていたので、夏場など人が多くなると、ゴミが多くなってしまうのかな思った。ゴミ拾いをして、海岸がきれいになっていくのを感じて、気持ちがスッキリした。

ごまな: 海岸清掃の前に、この季節でもう海に出てる人がたくさん居てびっくりした。晴れていたので、観光客も意外と多かった。しかし、ビーチはまだそんなにゴミが無く、小さな破片や食べ物の包装紙がとても多かった。風が本当に強かったので、ゴミが風に 乗っていってしまう事もわかった。自然の力を思うと、砂浜を綺麗に保つことがとても大変だとわかった。

のってぃ: 大きいゴミは少なかったけれど小さいゴミが沢山ありました。特に印象に残ったのはガラスや陶器の破片。砂浜は裸足で歩く場所であるのに、陶器やガラスのゴミが落ちているなんて危険すぎます。それらのゴミを徹底的に清掃するには、篩などの道具を使う必要があると思いました。江ノ島の海をより豊かにするためにも自ら定期的に海岸清掃を取り組みたいです。

あやぽん: 海岸来た時は全然ゴミないじゃん!と感心反面、拾えるものがなくて残念な気持ちになりましたが、海辺に近づくにつれ細々とした破片からオロナイン軟膏までゴミのレパートリーに驚きました。本当にゴミを拾うためだけに江ノ島に来ましたが、仲間とのゴミ拾いは盛り上がったのでこの活動が多くの人に広がればいいなと感じました。

さきち: 清掃をして波打ち際にはガラスや陶器の破片が多く、道路側に行くほどタバコの吸い殻や食品の包装紙が多くあるように見えました。(ガラスや陶器破片は漂流してきて、包装紙はその場で捨てられた(飛んできた)のかなと思った)
私は可燃ゴミを集める担当でしたが紙類のゴミよりプラスチックゴミがよく目につきました。清掃に行った日は風がとても強く、食べ終わった後の包装紙などが飛びやすいのかなと思いましたが、ゴミは景観を悪くするだけでなく海洋環境を悪くする原因でもあるので自分のものはちゃんと管理する、ゴミは作らないことが大事だと思いました。
「捨てないことが、いちばんのゴミ拾い。」この言葉の通りだと思いました。海はゴミ箱じゃない。

たった二時間でビニール袋6枚分のゴミを拾いました。しかし、拾っても拾っても目の前に現れるゴミ。その量に愕然。残念なことに、海岸には毎日たくさんのゴミが捨てられています。今回の清掃では紙類のゴミよりプラスチックゴミがよく目につきました。ゴミは景観を悪くするだけでなく海洋環境を悪くする原因の1つです。海の豊かさを守るためにも日常的に清掃活動を継続的に実施する必要があります。そして海を訪れる人、一人一人に「ちょっと落ちているごみ拾っていくか…」という思いやりが必要なのではないでしょうか。そして、自分のゴミは自分で持ち帰るという一人一人の意識が広がっていってほしいと思うのです。春先でもゴミが落ちていたので、夏が近づくに連れて海を訪れる人も増え、きっとそれに伴い増えるであろうゴミの事を考えると心配になります。私たちも定期的に集合して、また江の島の潮風にあおられながら清掃活動に励んでいきます。
最後に定期的に江の島の清掃に取り組んでいるボランティアの皆さん、江の島の海を守ってくれてありがとうございます。この場をかりて感謝申し上げます。

紙面班:のってぃ

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