さがまちカレッジでは、新型コロナウイルス感染症の影響で今年の夏休みこども体験講座の実施を取りやめています。
そこで、いつもさがまちカレッジで楽しい講座を開いていただいている先生方に、
【おすすめ】先生が担当した講座に関する勉強ができる作品
【おためし】新しいことを勉強する良いきっかけになる作品
【お気に入り】先生の好きなことに関する作品や、先生の心に残る作品
の3つの分類から書籍や映像作品などを紹介していただきました。
夏休みの自由研究や新しいチャレンジの参考にしていただけるとうれしいです。
7回目は、相模女子大学非常勤講師の匂坂桂子先生です。
匂坂先生が担当したさがまちカレッジ:『ことわざ英語かるた』で遊ぼう♪
【おすすめ】岩波 いろはカルタ辞典
対象:小学3年生以上
紹介文:2004年1月2日、著者である時田さんから電話を頂きました。『岩波いろはカルタ辞典』に『ことわざ英語かるた Practice Makes Perfect』の絵札を資料として掲載できないか」と言う内容で、今年は正月早々縁起が良い!と大喜びしました。当時貴重なコレクションの展示会に東京まで足を運び、その発売日を心待ちにしていたのを今でもよく覚えています。
この辞典は400種に及ぶ収集品や大規模な調査に基づいて編纂され、いろはカルタを日本が誇る文化遺産として位置づけた功績が光ります。オールカラーの目を引く図版は興味深いものばかりで、さらに巻末付録である「いろはカルタ略年表」、「主要カルタ・史料解題」、「関連ことわざ・成句索引」、「語句索引」がさらに充実した研究や調査の友となることでしょう。「ことわざ」を扱った文献は多数ありますが、豊富なカラー図版と共に楽しく学べると言う点で、本辞典は群を抜いています。
【おためし】Stellar the witch at Halloween night
対象:未就学児以上,英語の先生を目指している方・英語指導者
紹介文:ステラの紙芝居は、相模女子大学で私が担当する「英語遊び指導法」の中で毎年10月に使っていますが、特にこれまでの授業で印象に残っているのは、学生達がそれぞれキャラクターに扮して演じた英語劇です。ホウキに跨ったステラ、可愛らしい黒猫、凛々しいバンパイア等々、自前の衣装に身を包み工夫して臨んだ劇は、それぞれの個性が際立ち素晴らしい出来栄えでした。
紙芝居以外のオプションであるCD、指導ガイド(ハロウィン編)、ピクチャーカード、ピクチャーブック(ぬり絵)等の関連教材を使えば、授業を多角的に展開させることができます。特にCDのストーリーは、スケルトンのカチカチ歯の噛み合わさるリアルな音や鳴き声などユーモラスな効果音が多数出てきますが、単独で収録された各キャラクター独特の登場シーンBGMは、劇を企画した際にぜひ使って欲しいと思います。他にピクチャーカードのチャンツや歌等も収録されていて、大人まで十分楽しめる充実した内容です。
【お気に入り】バナナブレッドのプディング
対象:中学生以上
紹介文:「わたし、薔薇の木は大好きだった。でも、薔薇の木から好きだよなんて言ってもらえるなんて夢にも思わなかった。夢にも思わなかったわ……。」これは高校生だった私が一等心を打たれた主人公衣良のモノローグ。
化粧(した顏)は人前で見せるものではないと思っている高校生の衣良は、幼なじみの御茶屋峠と偽装結婚することに…。
「世間に後ろめたさのある男色家」と言う設定がそもそもエキセントリックだったが、詩的かつ哲学的、時に難解と称されるナイーブな台詞の数々、心理セラピー的要素のある本作は一女子高生のハートを完全に射抜いて余り有るものだった。
「まあ生まれてきてごらんなさい。最高に素晴らしいことが待ってるから」
姉である紗良が誕生(するであろうと思われる)前の赤ちゃんに呼びかけるこのメッセージは、時を越え私たちに希望と言う名のエネルギーを与え続ける。登場人物もそれぞれ個性的で、私が勝手に戯曲にしたいと思う原作ナンバーワンだ。衣良は、峠は、さえ子は、そして大地くん役は一体誰!?