コンソーシアムニュース

20年10月
さがまちカレッジ人気講師が推せんする「わたしの一冊・わたしの一本」 申明浩先生

新型コロナウィルス感染症の影響でお家で過ごす時間が増えた方が多いと思います。
そこでさがまちカレッジでは、これまでに様々な分野の講座を担当していただいていた先生方に、
【おすすめ】先生が担当した講座に関する勉強ができる作品
【おためし】新しいことを勉強する良いきっかけになる作品
【お気に入り】先生の好きなことに関する作品や、先生の心に残る作品
の3つの分類から書籍や映像作品などを紹介していただきました。

「読書の秋」の今月は、一般講座の先生方からの推薦作品を紹介していきます。

この機会に新しい一冊、新しい一本との出会いを楽しんでいただけるとうれしいです。

今回は、相模女子大学非常勤講師の申明浩先生です。
申先生が担当したさがまちカレッジ:大人のための絵本講座

【おすすめ】【おためし】あめだま
対象:未就学児~小学生、一般の方
紹介文:絵本のノーベル賞と言われるリンドグレーン賞の2020年受賞者であるペク・ヒナの『あめだま』は写真絵本です。でも、従来の写真絵本とは全く異なる、絵本のイラストレーションに一石を投じた新しい表現としての写真絵本です。物語は、キャラクターを活かした人形を作り、背景を作り、照明とアングルと視点を計算した一枚の写真によって展開されます。絵本を読む読者にとって、時には主人公に、又は、主人公の目先のモノになり、物語を自分の世界に取り込みます。
『あめだま』は、父子家庭の男の子が不安な環境と心理状況から立ち上がっていく成長、魔法のあめだまによって、心の声が聴こえることで主人公が、自らの殻を割って出る成長です。切実な気持ちとホッとした安らぎを感じながら絵本を読み終えると、自分の心にもある壁は、誰かを待つ気持ちのようで、誰でも人の心の声に耳を傾けるあめだまになれると自分を引き出せる絵本です。

 

【おすすめ】【お気に入り】たいせつなこと
対象:未就学児~小学生、一般の方
紹介文:絵本は、子どもの読み物という先入観があり、子どもや孫のために読んであげる気持ちで手に取ったりします。でも、今だから心の奥に伝わる、そして、ふと我にかえることができる一冊です。
1949年に書かれた詩に、1977年に絵が添えられたこの絵本は、まるで短歌を読んでいるかのような気持ちにしてくれます。
特に、今年の不安に満ちた日常は、自分のよりどころがなく、色々な意味で自信が無くなり、心が落ち着かなくなります。「私!どうすれば良いのだろう」と思う時、心に癒しを与える作品です。自分の為に絵本を広げ、自分と向き合うこと、心をリフレッシュにしてくれる一冊です。いま、私たちに何よりも大切なことは、「あなたがあなたであること」ではないでしょうか!

 

【おすすめ】【お気に入り】旅の絵本
対象:未就学児~小学生、一般の方
紹介文:旅は、思い出を作ってくれます。海外旅行が出来ない今だからこそ、この絵本を開き、沢山の思いを広げる、というのはいかがでしょうか。
作家、安野光雅の『旅の絵本』は9冊あります。旅は、最初は、未知の世界に居ながら、知っていることを見つける喜びと安心感を、そして、その次は、思い出の地で、自分だけの思い出を確かめる楽しみがあります。その為に、旅に出る前は勉強したリ、知人と合う約束もします。
『旅の絵本』も同様の楽しみを味わうことができます。まずは、描かれた画面の中で知っている物事を見つける楽しみを物語にし、再び読む時は、自分や作家の経験を確かめあう密かな楽しみが味わえます。そして、また、自らの旅の絵本を作る楽しみもあります。旅の絵本で、思い出と新しい挑戦の旅に出ませんか!