コンソーシアムニュース

20年10月
さがまちカレッジ人気講師が推せんする「わたしの一冊・わたしの一本」 大木茂先生

新型コロナウィルス感染症の影響でお家で過ごす時間が増えた方が多いと思います。
そこでさがまちカレッジでは、これまでに様々な分野の講座を担当していただいていた先生方に、
【おすすめ】先生が担当した講座に関する勉強ができる作品
【おためし】新しいことを勉強する良いきっかけになる作品
【お気に入り】先生の好きなことに関する作品や、先生の心に残る作品
の3つの分類から書籍や映像作品などを紹介していただきました。

「読書の秋」の今月は、一般講座の先生方からの推薦作品を紹介していきます。

この機会に新しい一冊、新しい一本との出会いを楽しんでいただけるとうれしいです。

今回は、麻布大学獣医学部動物応用科学科動物資源経済学研究室の大木茂教授です。
大木先生は、主として農畜産物流通の研究を通じて、生鮮食品のフードシステムと消費者の主体形成について研究されています。
大木先生が担当したさがまちカレッジ:健康な鶏から安全な卵を手にするために-アニマルウェルフェアの考え方

【おすすめ】日本と世界のアニマルウェルフェア畜産(上巻)人も動物も満たされて生きる
対象:高校生以上
紹介文:アニマルウェルフェアに配慮した畜産・畜産物は、日本ではまだまだなじみが薄いかも知れない。しかし世界では様々な理由からアニマルウェルフェアに配慮した畜産が様々に進められている。
様々に進められている点が重要な点である。社会の要請に応えて、あるいは利益を確保するために、必ずしも動物福祉に配慮しているとは言いがたい事例もあるように思えるからである。
それは「5つの自由」(「飢えと渇きからの自由」「不快からの自由」「痛み、傷、病気からの自由」「正常行動発現の自由」「恐怖や悲しみからの自由」)に照らして判断される必要がある。本書は、日本でも高いレベルでアニマルウェルフェア畜産を実践する11の事例(酪農4例、肉牛1例、豚3例、鶏肉1例、鶏卵1例、有機複合産地1例)が示されている。ここに示されている例を一つのよりどころとして、様々なアニマルウェルフェア畜産を知り、いいなと思った実践例を応援していくことが消費者に必要な姿勢であり、そうやって日本でも一歩一歩アニマルウェルフェア畜産が広がってくことを願っている。