コンソーシアムニュース

20年07月
さがまちカレッジ人気講師が推せんする「わたしの一冊・わたしの一本」 古平栄一先生

さがまちカレッジでは、新型コロナウイルス感染症の影響で今年の夏休みこども体験講座の実施を取りやめています。
そこで、いつもさがまちカレッジで楽しい講座を開いていただいている先生方に、
【おすすめ】先生が担当した講座に関する勉強ができる作品
【おためし】新しいことを勉強する良いきっかけになる作品
【お気に入り】先生の好きなことに関する作品や、先生の心に残る作品
の3つの分類から書籍や映像作品などを紹介していただきました。

夏休みの自由研究や新しいチャレンジの参考にしていただけるとうれしいです。

4回目は、北里大学薬学部付属薬用植物園准教授の古平栄一先生です。
暑い夏を乗り切る健康づくりのために、親子一緒に読める漢方薬に関する本を3冊紹介していただきました。
古平先生が担当したさがまちカレッジ:くすりの玉手箱~漢方薬のひみつ~

【おすすめ】【おためし】ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方食材帖
対象:小学4年生以上
紹介文:お子さんと保護者とで共に学び、暑い夏を乗り切る健康作りに役立てばと思い、選びました。
毎日の生活の中で食卓にのぼる、ごく普通の野菜や魚やお肉を季節ごとの食養生ができるレシピとして分かりやすく解説されています。もちろん、その中にはナツメ(生薬名:タイソウ「大棗」)やゆり根(生薬名:ビャクゴウ「百合」)、クコの実(生薬名:クコシ「枸杞子」)など、漢方薬の原料にも用いられることがある本格的な食材も登場したりします。書籍の帯には、「体をいたわるゆる~い養生、身近な食材の効果的な食べ方がわかる!」ともあります。ぜひ、食生活を通した学びと健康作りの実践に役立ててもらえればと思います。

【おすすめ】【おためし】漢方キッチン~ムリなく、しぜんに、いいカラダ~
対象:小学4年生以上
紹介文:お子さんと保護者とで共に学び、暑い夏を乗り切る健康作りに役立てばと思い、選びました。
筆者は文部科学省の国費留学生として北京中医薬大学にて中医学を学んでこられた経験を活かし、帰国後は薬膳料理研究家の草分けとしてご活躍されています。私も、実際に教室に参加して漢方の考え方とレシピを楽しく教わりました。陰陽五行に基づいて「漢方キッチン」の考え方が分かりやすく解説されており、それに続いて季節のレシピのみならず、「気虚」、「血虚」などの体質別の薬膳や「気滞」、「風邪」、「瘀血」などの症状別の薬膳も紹介されています。ぜひ、食生活を通した漢方の学びと健康作りの実践に役立ててもらえればと思います。

【おすすめ】【おためし】台所漢方~食材&薬膳手帳~
対象:小学4年生以上
紹介文:お子さんと保護者とで共に学び、暑い夏を乗り切る健康作りに役立てばと思い、選びました。
筆者は横浜薬科大学で教鞭を取られている傍ら、漢方平和堂の経営者でもあります。これまで私も、直接、お話をさせていただく機会が何度かあり、漢方の考え方を分かりやすく教わりました。「すべての健康の基本は「食」にある!」、「薬膳で自然治癒力を高め病気を治す!」という考え方のもとに本書は構成されていますが、要は食を通して体質を良好に保つということが大切なのだと思います。「薬膳の基本と体質チェック」に始まり、「漢方的おすすめ食材事典」、「症状別薬膳レシピ事典」と章が続きます。最後には「知っておきたい漢方の基礎知識」という章もあり、実践(レシピ)のみならず学術性にも重きを置いた1冊となっています。