ハローキティとSDGsのこれまでとこれから

世界中から愛されているハローキティ。
2018年にYoutubeチャンネル「HELLO KITTY CHANNEL」を開設して以来、国内外を舞台に「SDGs」に関する動画投稿を続けてきました。

国際的なキャラクターであるハローキティはなぜ「SDGs」を学び、そして世界に発信し続けるのか?ハローキティはどんな世界を願って「SDGs」に取り組んでいるのだろうか?ハローキティと 「SDGs」の関わりについて、ハローキティ本人にお話を伺いました。

これまでのハローキティとSDGs

なぜSDGsの応援を始めるようになったか

キティ:わたしはずっと、世界中の人たちがやさしさとおもいやりを持って笑顔で仲良く暮らせる世界が続いてほしいと願ってきました。SDGsは誰一人取り残さず、みんなにとってより良い世界を作るためのものなので、この願いに繋がると考えて応援したいと思いったんです。

今までの活動

キティ:YouTubeでSDGsの各ゴールを楽しく、わかりやすく紹介する動画を投稿しています。はじめは日本の各地でSDGsの取材をしていましたが、2019年9月に、アミーナ・モハメッド国連副事務総長さんから世界中のみんなにも伝えてほしいというメッセージをいただいて、それからは国連のみなさんにサポートしてもらいながら、海外にも取材に行っています。今は海外に出かけるのが難しいので、身近でできることを探しながら活動をしています。

SDGsの応援活動の中で特に印象に残っていること

キティ:どの取材でもたくさんのことを学んでいますが、バングラデシュの難民キャンプでのインタビューがとても印象に残っています。コックスバザールという街にある難民キャンプを訪ねて、そこでは衛生的でない場所などでお産をしてしまい、赤ちゃんやお母さんが命を失うことも少なくないと知りました。そうしたお母さんや赤ちゃんを守ろうとがんばっているバングラデシュの助産師さんたちにお話を聞いたのですが、ひとりの若い助産師さんの「私、本当にこの仕事に誇りを持っているんです」という言葉にとても感動しました。

わたしも自分のアクションに誇りをもてるようにがんばらなくちゃ!って強く思いました。

YouTubeでSDGsの動画を投稿したわけ

キティ:みんなのことをもっと知りたい、キティ自身のことももっと知ってもらいたいという思いで、2018年8月にYouTubeチャンネルを始めました。そして、せっかくYouTubeをやるなら、楽しいことや面白いことを発信するだけではなくて、みんなと何か大切なことを考えていけるようなことも一緒にやっていきたいなと思ったんです。ちょうどその時期にSDGsの応援活動もスタートしたばかりだったので、YouTubeでも発信したらよりみんなにも知ってもらえて、一緒に考えていけるんじゃないかなと思って、SDGsについての投稿を始めました。

動画を作っていく中でのこだわり

キティ:動画の最後では、取材したSDGsのゴールの歌を一つずつ作って歌っています。SDGsってなんだか難しそうって感じている人もいると思うので、楽しい歌を一緒に歌いながら、ちょっとずつSDGsのことを知ってもらえたらいいなと思っています。

SDGs動画の反響

キティ:最初の頃はYouTubeを始めたことにびっくりした人もたくさんいて、SDGsの動画もそうじゃない動画も、すごく反響がありました。最近だとSDGsをテーマにしたコメント返しの動画は特にたくさん見てもらっています。

SDGs自体の知名度が上がってきたことについて

キティ:この活動を始めたときは、「SDGsってよくわからない」という声も多かったけれど、だんだん広まってきているのを感じています。SDGsを知って自分も何かやってみようと思う人が増えることは、同じ目標を目指す仲間が増えるということなのですごくうれしいです。SDGsの中には、一人だけの力では難しいなと感じる目標もあります。でも、みんなが知って、みんながやってみようと思えるようになれば、一人一人ができることを合わせてより大きなことができると思います。

活動をしてきてよかったなと思った瞬間

キティ:自分が学ぶだけではなくて、みんなにも知ってほしいなと思ってYouTubeにSDGsの動画を投稿してきました。動画に寄せられた「SDGsを動画で初めて知った」とか、「できることを探してやってみる」というコメントを見たときにこの活動を続けてきてよかったと思いました。最近では、一緒にSDGsの推進をしたいというお話をいただいたり、授業や学園祭で活動を紹介したいと言われたりして、SDGsのゴールに向かってがんばるみんなの役に立ててうれしいなと思います。

これまでの成果

キティ:活動を始めてからすぐに大きな変化があったわけではないけれど、YouTubeなどで発信をしていくことがみんなの明るい未来につながると信じて、地道にコツコツやってきました。わたしもまだまだ勉強中ですが、キティを通じてSDGsを知ってくれた人がいて、一緒に考えてくれているということがいままでの成果かなと思います。


SDGsに対する考え方の変化

キティ:SDGsのゴールを一つずつ取材していくうちに、17のゴールはつながりあっていること、そしてこの地球に暮らすみんなに関係があるからこそ一人ひとりにできることがあるんだと気づきました。

これからのハローキティとSDGs

2030年までに目標達成できるか

キティ:SDGsを達成するためには、一人ひとりの思いやりが必要だと思っています。人と人だけではなく、地球や自分の住むまちへ、他の生き物へ、などみんなの色々な形のおもいやりを集めて達成したいです。そして、コメ返の動画でも話したのですが、2030 年までに達成できるかなと心配になることもあるけど、きっと変化のスピードは右肩上がりみたいに一定ではないと思うので、みんなが今コツコツやっていることでいつか爆発的な変化が起こることを信じてやっていきたいです。

活動の展望

キティ:国連のみなさんと一緒にやっている「#HelloGlobalGoals」の動画シリーズでは6つのゴールの動画を作る予定で、今4つのゴールの動画を公開しているので、あと2つの動画も完成させたいです。それと、すべてのゴールの動画を作れたらいいなと思うので、まだ取材できていないゴールのお話を聞きに行ったり、行ったことのない国にも行ってみたいなと思っています。他にも、日本の中でも今いろいろな会社さんやみんなの街のSDGsの取り組みを応援するということもやっているので、キティがお手伝いできることはこれからも積極的にやっていけたらいいなと思っています。

2030年以降の活動

キティ:SDGsは2030年までの目標ですが、どんな未来でも、おもいやりを忘れずみんなが助け合っていけることを目指したいです。今はこの想いを行動に変えることの一つがSDGsを応援する活動になっていますが、2030年が来ても、この想いは変わりません。みんなに想いを届ける方法は変わっていくかもしれませんが、2030年より先の未来でも、いつもハッピーな気持ちをみんなに届けたい、そしてその気持ちをみんなでわかちあいたいです。今はYouTubeで伝えることを頑張っていますが、これからも自分にできることを探していきたいです。

SDGsに対してチャレンジしようとしているみんなに向けてのメッセージ

キティ:SDGsを達成するためには、みんな一人ひとりのおもいやりが必要です。一緒に世界をもっと明るく、幸せに、サステナブルにしていきましょう!

世界海の日 海底クリーンアップイベントにて

お話を伺って

かず:今回お話を伺ってSDGsはコツコツと地道な積み重ねで2030年まで行動を起こしていくことが重要だということを改めて学びました。おもいやりというキティちゃんの考えは素敵だなと思いました。我々も2018年からSDGsにかかわる活動を行ってきました。記事を書くことを中心に活動を行ってきましたが、2030年に向けてもう少し大きなアクションを起こせればいいなと思いました。

ゆきんこ:「やさしさとおもいやり」の輪を世界中に広げるべく行動しているキティちゃんの具体的な活動や原動力について知り、SDGsへの向き合い方を学ぶことができました。自分もキティちゃんと一緒にSDGsに対して前向きな姿勢で取り組んでいきたいと強く実感しました。またSDGsという漠然な目標に対して、どのような工夫をし、生活者に問題提起しているのかという部分について深く知ることが出来ました。そうした点ではさがまちというメディアを運営する身として、今後のSDGsについての取り組み方ももっと革新していきたいです。

ナノ:今回改めてSDGsのお話を伺ってたくさんの見方、考え方が広がりました。 単純に見方を変えればいくらでも課題は見つかるけど、今回のお話を聞いて改めてどうやって行動するか、それを伝えていくのかと言うことが重要なんだと思いました。 それと何度も口にされてた思いやり、助け合いこれは今回改めて重要なことなんだと感じました。

ハローキティチャンネルSDGs応援シリーズ動画再生リスト

HelloSDGsホームページ

https://www.hellosdgs.com/

 

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