青山学院大学ボランティアステーション
国際政治学科2年田丸佐季さんへのインタビュー

ー震災に関して、どんな支援をしましたか?
4月のはじめに東京都初台市と宮城県多賀城市で、物資支援と子どもへの支援をしました。おもちゃを届けたり、一緒に遊んだり…。子どもたちのストレスを発散させることも、重要な仕事でした。5月には福島県のビックパレット福島で、足湯ボランティアを行いました。足湯につかっていただきながら手のマッサージをするという内容です。一対一で話していると、本音を話していただくことができますね。メンタルケアになるよう願いながら活動したり、あとは、夏休みに宮城県石巻市で瓦礫撤去をしたり、今回行っている写真洗浄(青山学院大学の教室で行われていた写真洗浄ボランティアの現場にお邪魔しました。)を定期的に行ったりしていますね。

ー支援したときの様子はどうでしたか?
多賀城市での活動の際は、津波被害の大きさを目の当たりにしました。そして、心にダメージを深く負った震災孤児と出会い、強い無力感を覚えました。ですが同時に、「助けたい、どうしたら助けられるだろうか。」と思うようにもなりました。福島県で活動した際には、被災者の方々は震災よりも原発のことで怒りをあらわにして、直接東京に対する不満も聞きました。物的な被害はもちろん大きいですが、精神的な被害は甚大なものだと感じました。石巻市での活動においては瓦礫が多く残っていたり、臭いも充満していたりして、復興ははじまっていてもまだまだ途中なんだと感じています。

ー読者に伝えたいことはありますか?
「支援したい」という気持ちを持っていても、まだしたことがないという方は多いと思います。被災地に行く支援にはやっぱり十分な時間や費用が必要です。そんな方々に、今回行っている写真洗浄はもちろん、身近な場所ですぐ行える支援がたくさんあることを伝えたいです。でも、まずはとにかく知ってほしいですね!被災地の状況や支援活動を「知る」ということが大事だと思います。

ー今後について
被災地の高校生への学習支援(5日間×2)や、石巻市・多賀城市での支援活動を計画しています。春休みに行う予定です。また、被災地を思い出すきっかけをボランティアステーションが作っていきたいとも思っています。震災から一年がたちますが、これからも忘れないでほしいので…。ボランティアを通じて感じることは継続的な支援の必要性なので、「忘れない」という気持ちが本当に大切なんです。この震災を風化させず胸にとどめておいてほしいし、私自身も支援を続けるつもりです。



鈴木ラーメン店さんへの
インタビュー

ーどんな支援をなさいましたか?
飲食店を経営するために必要な皿などの小物を集め、大船渡の屋台村に持っていかせていただきました。

ー支援のきっかけはどのようなことだったのでしょうか?
知り合いに車関係でボランティアをしていた人がいたということと、昨年の5月頃にテレビで屋台村について特集していたのを見たのがきっかけです。

ー支援の様子や雰囲気はどのような感じでしたか?
被災者の方々は非常に喜んでくださいました。支援は5人で行ったのですが私たちは黙々と活動しておりました。

ー支援を通して考えたこと、感じたことはございますか?
関東に住んでいるとなかなか実感しづらいですが、あちらの方々は被災し、苦しい生活を強いられているにもかかわらず元気で前向きだと感じました。

ー今後どのように支援していこうとお考えですか?
定期的な活動は考えておりませんが、今年の3月に商店街としての活動で大船渡のほうを訪ねる予定なので、屋台村がどのようになっているのか見に行きたいと思っています。

ーさがまち読者に伝えたいことはありますか?
同じ日本の中で今も苦しんでいる人がたくさんいらっしゃいます。できることがあれば小さなことでもやってほしいと思います。

ー今後について
個人的なことではありますが、相模大野で2件ラーメン屋を経営しております。新商品の肉煮干中華そばもありますので、鈴木ラーメン店もよろしくお願いします。

取材・文 伊藤/岡本/白旗/松下 2012.1