こんなにあるのか!?16号店舗

※Googleマップhttp://maps.google.co.jp/(2011年8月現在)最大縮尺約1/1000で確認できる範囲の店舗を計算。

相模原市内を通る国道16号線沿いの店舗(286店舗)を分類し、種類ごとの割合を計算してみた。 結果はこのとおり。飲食店、車・バイクの店が多いことがわかる。さらに、飲食店の中でもチェーン店は71店舗にものぼる。また車・バイクでは、74店舗が車関係(新車・中古車・タイヤ・カーステレオなど)の販売、残りの7店舗がバイク販売となっている。その他、専門の品物(スーツ、ゴルフ用品、家電製品など)を扱うチェーン店も多く存在している。アミューズメントには、パチンコやゲームセンターなどが主に振り分けられている。アミューズメントの店舗数がコンビニの店舗数を上回るというのは、意外な結果であった。相模原市を突き抜ける16号線は娯楽方面にも強いらしい。
今回調べたお店は延べ286店舗。すべて相模原市内を通る16号線沿いにある。しかしなぜ16号線沿いにはこうもお店が多いのだろう? その答えを導くためには、「ロードサイド」という言葉がキーになる。では、その「ロードサイド」とは一体・・・?

そもそもロードサイドって?

「ロードサイド(roadside)」とは通りに面している、つまりは沿道だ。よく使われるロードサイドショップという言葉は、沿道にあるお店ということである。商業的には、幹線道路沿いに自家用車での来店を前提として立地する店舗のことを意味する。近年はありとあらゆる業種がこのロードサイドに店を構えているようだ。

ロードサイドと相模原市の関係

ではなぜその「ロードサイド」が16号線沿いのお店の多さと関係してくるのだろうか?それは、相模原市の地理的な特徴が影響している。相模原市は鉄道に加え、国道も発達している。特に16号線は、市内を南北に貫通しており、それに加え関東圏を結ぶ貴重な環状線ということもあり交通量が多く、市の内外からたくさん人が集まる。さらには、同じ種類の店が一箇所に集中して出店し、競い合うことによって人をたくさん呼び込むことができる。このような点から首都圏近郊エリアへの出店に向けたモデル店舗を出すのに適しているということもあり、16号線のロードサイドにはたくさんのお店が集まっているのだ。

16号線のデメリット

そんなメリットいっぱいの16号線沿いであるが、もちろんその逆もある。交通量が多すぎること、またそのために交通渋滞が発生しやすいこと。道路から店舗へ入りにくいこと、街路樹や店舗の乱立によって目的の店舗が見つけづらいこと、などが挙げられる。これらのデメリットは、私たちが実際に16号線を走っていると実感できることばかりである。16号線のさらなる繁栄には、これらのデメリットの解消がひとつの大きな課題であることは確実だ。

《参考文献》『平成20年度 相模原市商業実態調査(来街者調査、国道16号ロードサイド店調査)』相模原市