軍都計画の噂

「東京環状線」とも呼ばれる16号線だが、相模原市内を通過する部分が整備されたのは昭和初期、戦時中のことである。当初は沿線に散在する軍の諸施設を結ぶ軍事道路として計画されていたようだ。戦車などの軍事車両や、飛行機の滑走路としての使用も見越して広めに造られたという説もある。その噂は定かではないが、相模原には車線が広いエリアが多いのは確かだ。軍都化計画の一環として作られた16号線であるが、今では東京の外側を結ぶロータリーの役割を果たす産業道路として機能している。そして、軍事道路として計画された車線が広いエリアが今では

自動車専用道路に姿を変えている。

《参考文献》『これでいいのか神奈川県相模原市(日本の特別地域特別編集)』佐藤圭亮、橋本玉泉、伊藤圭介