文/取材 平井/元木/松井/井口/村上/石田2010.9

パパロックとは・・

 町田駅からほど近くのビルの一室にある、ベンチャーズサロン パパロックにお邪魔しました。パパロックは、あの「パイプライン」や「ダイヤモンドヘッド」などで有名なベンチャーズとモズライトというギターを愛する、子育てを終えたパパさんたちがお茶を飲みながら会話を楽しんだり、スタジオで演奏をしたりする団体です。「老後を楽しく」という思いで代表の川端さんが始めたパパロックは来年15周年を迎えます。メンバーのみなさんが生き生きとした表情で、ベンチャーズについて熱く語ってくれました。

個性豊かなメンバー

 サロンに集まるパパロックのメンバーは十人十色。年齢は、55~73歳。73歳の方が一番元気なのだとか。普段は薬剤師、保険会社、運送業、住職、教師など様々な仕事をしています。また、中野や厚木などいろいろな場所からベンチャーズを語り、ギターを楽しむため集まっています。

あこがれのギター

 当時の初任給の20倍もしたという、あこがれのギターであるモズライト・ギター。そもそも、モズライトとは、アメリカ合衆国の楽器メーカーの名前で、モズライト・ギターは、特有のデザイン、音質から多くのアーティストに愛用されていたギターです。もちろん、ベンチャーズもそのアーティストのなかの1つ。いまでも、高いものは、100万近くするそうですが、パパロックのサロンには、たくさんのモズライト・ギターが並んでいます。

ベンチャーズがまぶしかった学生時代

 パパロックメンバーは学生時代、ベンチャーズやビートルズに憧れました。しかし、戦後であったため、軍事教育を受けた教師や親には「外国人の音楽」に理解が得られませんでした。コンサートに行った学生が学校に処分を受けるということもあったそう。また、当時は学生運動が盛んな時代。学生運動に汗を流し、仲間とお酒を楽しんだと話してくれました。

笑いの絶えないサロン

 パパロックのサロンに集まるみなさんは、本当に生き生きとしていていました。「夫が家にいて嫌がる奥さんを救済する会なんだよ」とメンバーの一人が冗談まじりで話し、場が賑わいました。取材をしている私たちスタッフも自然と笑顔になってしまうようなサロンの雰囲気でした。

 「やりたいことが見つからない」という学生が多い現代。そんな私たち学生に「おじさんになった時に生きがいを見つけるためにも、今のうちからいろいろやっておくといい」と代表は話してくれました。
 学生時代にベンチャーズに憧れていた方やパパロックに興味をもたれた方はぜひサロンに足を運んでみてはいかがでしょうか?メンバーがアットホームに迎えてくれますよ。

取材秘話

 パパロックのサロンの扉を開けると、小さな部屋にたくさんの男性がいて少し緊張しました。しかし、自己紹介をして取材を始めると緊張もほぐれ、ユーモアたっぷりの会話が止まりません。次々と青春時代の思い出を語りだすパパさんの話を書き留めるのに必死。みなさんの若い頃の姿が目に浮かぶようでした。ジョークやギャグを織り混ぜながら笑いを取っているパパさんたちも、ひとたびギターやベンチャーズの話題になると目を輝かせ、熱っぽく語りだし、その思い入れの深さを感じました。10代、20代の学生スタッフの若さが圧倒されるくらいの団塊の世代のパワー。私たちも、老後を元気に笑って過ごせるように、生きがいとなる何かを見つけたいと思いました。

パパロック LIVEレポ

 私たちは、7月25日に行われた、パパロックのライブにお邪魔しました。さがまち9号で取り上げさせていただいた時は、お話しが中心、ということでしたが、さがまちWebでは、ライブ写真をお届けします!!

会場には、おやじたちの熱い演奏があふれていました。

楽しそうに、笑顔で演奏するおやじたちとっても若いです!

かっこいい演奏の中に、
お茶目な一面が表れることも

客席はお客さんでいっぱい!

 おやじたちの演奏やトークでお客さんも笑顔の絶えないライブで、ベンチャーズ世代であろう方々がたくさん聴きに来ていました。こんな笑いのある、熱いライブにみなさんも足を運んでみては?
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