Power Spot Course

取材/文 吉本/勅使瓦/金子/根本/川内/二条久保/渡邊 (取材:2010年)

さがまちパワースポット

 巷では、パワースポットが注目を集めている。
 世界の大自然のある場所や、ピラミッドや日本の神社や、寺院、水の湧き出ているスポットは、大きなエネルギーを感じる場所らしい。
パワースポットの効用としては、次のようなものがあるとされる。

・生命エネルギーの強化
・病気に対する自己回復力の向上
・肉体・精神の浄化
・物質のマイナスエネルギーの除去、浄化
・癒し、リラックス
・潜在能力、霊性の開発

 これを見て、町田・相模原で体感できる場所はあればいいなと思った。とりあえず、いろんな情報から、3つの神社に行くことにした。

最近の暑さで体がだるいから、生命エネルギーの強化に期待!

 

町田天満宮

 JR横浜線町田駅を下車して5分ほどで「参宮橋」というところに出る。箸を登りきった先に、鳥居が見えれば、もうそこが町田天満宮だ。町田天満宮は天満宮の名の通り、学問の神様として有名な菅原道真公を祭神とする神社だ。

 鳥居をくぐり石畳を歩くと、正面に拝殿が見える。その隣には、牛の石像があった。これは菅原道真公と関係があり、
「道真公の生まれた年が丑年だった。」
「道真が亡くなったのが丑の月の丑の日。」
「道真は牛に乗り大宰府へ下った。」
「牛が刺客から道真を守った。」
「道真の墓(太宰府天満宮)の場所を牛が決めた。」

などの説があるらしい。

 


 牛が刺客からまもったというのが真意だったら、かっこいい。撫でると御利益があるみたいでだいぶ剥げていた。学業成就と、このさがまちweb企画が成功することを祈り拝んだ。

 鳥居をくぐってすぐ右手には、8つの赤い鳥居が連なり小さな祠が見える。「出世稲荷」と呼ばれるもので、伏見稲荷大社からのもらったもの。プチ伏見が町田で体験できた。

 8月1日に行ったのだが、この日はちょうど「町田骨董市」という毎月1日(11月は2日)に行われているイベントの日だった。とても賑やかでたくさんの市が開いていた。反物や陶器の品物、桐ダンスなど、どれもが祖父や祖母の家で見たようなものだった。骨董市が開かれている場所だけ、まるでタイムスリップしたような雰囲気だった。

 町田天満宮は、1年中さまざまな行事が行われている。毎年9月25日付近の土日に「例大祭」という恒例の祭りが開かれている。

 

亀ヶ池八幡宮

 JR相模線上溝駅より徒歩15分の位置にある。私はこの日電車では行かずに自動車で行った。その理由は後で説明をする。注目は「亀八七福神」、「夫婦銀杏」、「ゴールド神社」だ。

 亀八七福神は本殿の左手前にある。七福神の石像が並んでいて、御利益の書かれた石碑と賽銭箱がある。そして石像を撫でることで御利益がさらに増すと言われている。この石像がとてもかわいらしく、相模原のゆるキャラに認定してほしいくらいだ。布袋様は大きな袋が重すぎるのか、石像の下に置いてあった。細かい演出だと思った。僕はその時体調が良くなかったので、不老長寿・健康・安楽の御利益がある、寿老人にお参りをした。効果があるとよいのだが。

 本殿の横の狛犬は、亀に手を置いている。本殿に向かって左側は「繁栄・親子亀」右側は「長寿・老亀」だった。これもパワーを授かるひとつかもしれない。
 夫婦銀杏は、本殿に向かう参道の中間ほどに寄り添うようにある。青々と葉は茂り、涼しい木陰を作っていた。今は新婚夫婦のような初々しさだが、秋になれば葉は色づき熟年夫婦のような、しっとりとした落ち着きに包まれるだろう。僕も夫婦銀杏のように、よきパートナーに巡り合えるように手を合わせた。

 ゴールド神社は、夫婦銀杏の隣にあり、無事故・無違反を証明するゴールド免許証にあやかり、作られた神社である。最初はなぜゴールド神社なのかがとても気になった。きらびやかなゴールド鳥居の隣にある石碑には、作られたいわれが書いてあった。交通安全を祈願するために、このために僕は自動車で行った。交通安全を祈願して、安全な運転を心がけることを誓った。

亀ヶ池八幡宮の七福神

恵比寿神

大黒天神

毘沙門天神

弁財天神

福禄寿神

寿老神

布袋神

 

当麻天満宮

 JR相模線原当麻駅を下車し15分ほどで、当麻天満宮の看板が見える。あとは道なりに行けば、当麻天満宮に到着。相模原市内唯一の天満宮で地元の人からも信仰されている。鳥居の横には大きな松の木がある。これは何かパワーを感じられそうだ。

 鳥居の天満宮の字も金の額に収まっている。菅原道真公のもう一つのシンボルでもある梅は、「うつくしや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある」と和歌をよみ、太宰府に行った時、自宅の紅梅殿でよんだ「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」の名歌の中の梅の木が道真公を慕って一夜のうちに太宰府に飛来したと伝えられる”飛梅伝説”(とびうめでんせつ)などからきている。

 中の本殿は龍の彫刻や、狛犬、鹿が描かれたものなど、動物がたくさんあった。鹿が意味するものはなんなのかは分からないけど、パワーもらえそう。

奥の雑木林がうっそうとしていて風でざわざわしていた。