文/取材 勅使河原/徳竹/平井2010.9
京王相模原線、橋本駅から各駅停車もしくは快速・通勤快速に乗って一つ目の駅が「多摩境駅」(町田市)である。急行は止まらない。駅に向かう間、車窓からは、住宅そして木々の密集した森のような景色が見えてくる。ホームから外へ出ると、築10年以内といったようなモダンなマンション、一戸建てそれぞれが多く立ち並ぶ、静かな街である。
改札口を出て右に進み地上に出ると自転車がずらりと並ぶ駐輪場がある。その先に見えるのは外資系大型ショッピングモールにも通じる車の通りの多い市道堺2000号線、多摩境通りである。多摩境通りに突き当たり、そのまま右に歩いて行くと、早くも気になるお店を発見!!店の前に置いてある看板を見ると、美術館のような、喫茶店のような。店の名前は“ギャラリーカフェ・ALULU”、まさしくギャラリーであり、カフェである。
アルルはカフェを併設したレンタルギャラリーで、OPENから4年目。プロの方の作品の展示・発表の場として提供はもちろん、若手の作家・アマチュアの方の作品を展示するきっかけになれば、とマスター。カフェの目的はそんな美術作品をゆっくり見てもらうためにと設置されていて、モッフルという新食感のおもち?ワッフル?といった美味なスイーツと、中国茶を中心としたお飲物が頂ける。軽食などの提供の要望もあるが、あくまでも美術作品が主役なので、においなどがつかないようにと注意を払っているそう。そして美術品の展示のみならず、ギャラリーにはピアノも置いてあり、その他楽器のミニコンサートも出来るようになっている。
いたるところにアート!…コーヒーカップ一つ一つから、トイレの壁やレジにある猫ちゃんの置物、などなどアルルには沢山のアートが詰まっています。目を凝らしてお店の中のアートを楽しんで下さい。モッフルはスピード命☆…モッフルはおもちのワッフルです。サクッフワッモチッが特徴ですが、冷えると歯ごたえが出てきます!でもまたそれもおいしい~~。是非ご賞味あれです♪
毎週通いたいくらい!…ギャラリーの展示物はほぼ毎週と言っていいほど、様々なジャンル・作品の展示が変わります。どれも本当に面白いもので、飽きるなんてことはありません。制覇できたら素晴らしいですね!
見つけ出しました!!!まさに“住宅街”の中を「こんなところにパン屋さんなんてあるのかな~」と歩いていくと、ありました!!!まるで本の中のようなかわいらしいお店が見えてきたと思ったら、それがチクテ/ベーカリーさんでした。
まず“チクテ”の意味、これはフランス料理の技法とオーナーの北村さんの名前をもじって付けられたそうです。コロン♪とした感じがかわいいですよね。そしてチクテのパンは「おいしくて安心」の、レーズンから酵母を作り、国産小麦とゲランドのお塩を使用し、卵を不使用、と自然食に近いパンです。とても生地に弾力があります。噛めば噛むほどの粉の中の甘みを味わってみてください!(スタッフも味見済みです☆素材のおいしさが全然違う!)北村さんのご実家で2000年まで卸と発送のみのパン工房をされていました。しかし住宅が多く建つようになり、予約されるお客様がいたことから2002年「おすそわけの気持ちで」と、ご自宅を増築して店舗を立てたそうです。「パンも目立つタイプのものではないのでシンプルに」と白い壁と木枠で、木の椅子や鉄琴・黒板が温かみを出しているとても落ち着いた雰囲気です。北村さんは「多摩境は、2000年頃は何もない場所だったけど、マンションや学校ができ、緑が多いのでお散歩がてらお客さんがきてくれる静かで落ち着いたいい町。」とお話ししてくれました。また、「パン作りは作業の連続、終わりがない延長線上の仕事、追求が終わらない、大変だけどそれが楽しい」と語る北村さんもチクテのパンのようにやさしく控えめで、それだけど魅力で溢れている方でした。
取材に行ったのは12月、木々の葉は落ちていたのにも関わらず公園の自然の壮大さに圧倒されました。住宅街の多い中、公園にはピクニックなどに最高な多目的広場、バーベキュー広場やドッグラン、更に大きな池や畑までもがあり、インタビューで伺ったようにお散歩やサイクリング、ジョギングを楽しむ方が多く見受けられました。
多摩境にお住みの主婦の方、サラリーマン、学生に多摩境の自慢やおもしろいところを聞きました!
●住宅街の春は桜がきれいで、サイクリング・お散歩もってこいの公園!
●最近できたうどん屋さん!
●サンドウィッチ屋さん!
●自宅の一階をお店にしているパン屋さん…
などなど、地元の食や公園がおすすめなようですね。
ご協力ありがとうございました!
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