まちだけ。 – 実は隠れSDGs?

 近年、持続可能なよりよい世界を目指すため、SDGsを意識した活動を行う団体や企業が増えています。

しかし、私たちは、SDGsを意識していないが、結果的にSDGsに繫がっている取り組みに注目し、これを”隠れSDGs”と名付けました。

”隠れSDGs”にスポットを当てることによって、皆さんの意識していない行動がSDGsに繫がっていることを知ってもらいたいと考えています。

そこで、東京都町田市を拠点とする『まちだけ。』を取り上げます。『まちだけ。』は町田の良さを広めたい!もっと町田を盛り上げたいという想いから、地域情報を発信しています。

また、『まちだけ。』はSDGsを意識しているわけではありませんが、SDGsの目標11の「住み続けられるまちづくりを」に当てはまることから、”隠れSDGs”であるといえます。

『まちだけ。』のまちづくりへの想いとは?SDGsに対する考え方とは?『まちだけ。』を運営する株式会社ブリッジの川村さんにお話を伺いました。

まちだけ。とは

まちだけ:https://machidake.com/

キャラクターを主軸にした、町田紹介プロジェクトみたいなイメージです。キャラクターを使って、YouTubeチャンネルや地域情報のウェブサイトをやったり、キャラクターと町田の商店とコラボをしたりとかというような。その総称だと思っています。

はじめたきっかけを教えてください。

当社は、ゲームソフトの企画・開発会社で、取引先が東京23区内ということもあり、会社自体は20年以上町田にあるにも関わらず、仕事で繋がっているのは、東京23区内の方ばかりで、寂しいという気持ちがありました。

そのため、町田で暮らしてる人たちと繋がったり、よく行くお店の人と繋がったりといったことをしたいということで、町田を紹介するプロジェクトを始めたいと考えたのがきっかけです。

最初に、当社がゲーム会社という特徴を活かして、できることを考えたときに、町田のキャラクターを作ろうと考えました。

当時、ゆるキャラも飽和状態だったので、いわゆる萌え系の女の子のキャラクターをオリジナルで作って、町田のキャラクターにしようと思いました。

そのキャラクターを、ロイヤリティフリーの素材として、町田に住んでいる人や町田市内のお店に、自由に使ってもらうという形でスタートしたのが一番最初です。

まちだけ。の名前の由来はありますか?

いろいろな展開をしていくにあたって、複数のキャラクターがいた方がいいなと思ったので、最初に「町田まどか」というキャラクターを作ったのですが、どうせなら姉妹にしようということで、六人姉妹という形になりました。

そして、そのキャラクターたちが町田に住んでいるということで、町田の家、町田家。そんなイメージで名前を決めました。あと昔、『みなみけ』(アニメ)というのがありまして、それをパクっ――それにインスパイアされたみたいな(笑)

まちだけ 。にはどれぐらいの方々が関わっているのか

私と、取材兼ライターが一名、ウェブ担当が一名、動画の編集の担当が一名。メインで関わっているのは、この四人くらいです。

まちだけ。の活動による反響はありますか?

アニメやゲームといった文化に理解のある人は物凄く面白がってくれます。お店の方から、商品のパッケージに使いたいという連絡をもらったりとか。

他にも、今はコロナで開催できていませんが、毎年10月に開催される町田時代祭りに、若い人たちに来てもらいたい、町田市外からの人を呼びたいという目的で、メインキャラクターとしてまどかちゃんが起用されています。

反響という意味では、そういう反響がありました。この活動を通じて、絶対接点を持ち得ないだろうなあって人と接点ができました。

若者をターゲットとして運営していますか?

特段、ここをターゲットにしたいと思ってはやっていないのですが、若者向けなんだろうなと思っています。

使っているツールがyoutubeやウェブ、ツイッターといったソーシャルメディアで、紙媒体を一切使ってないので、そういった意味ではどちらかというと若者向けなのかなとは思います。

しかし実際には、40代、50代の方のほうが面白がってくれている感じがあります。どちらかというと、40代、50代の方のほうがこういったものと積極的に絡んでいきたいと思ってる人が多いのかもしれないですね。

町田について

良くも悪くも村っぽいところかなと思いますね。

地元の人同士の繋がりを大事にする人が多いなという印象があって、それは実際に町田で暮らしている人もそうだし、町田で商売やっている人同士の結びつきもそうだし。

飲み屋さん同士が上で繋がっていて、今はコロナでできてないのですが、16~20店舗の飲み屋さんが参加するフットサル大会を実施していて、そういうのを見て、地元愛の強い人達がいっぱいいる町なんだなと思います。

他所から来た人にも、面白い町だな、暮らしている人が暖かいなという風に、町田に来て良かったなと思えるような町になっていけたらいいなと思いますね。

まちだけ。に掲載されている町田の情報はどこから収集していますか?

ミーティング時に、スタッフが町田で過ごしながら見つけた、あれが面白いんじゃないかという話から出てくることが多いですね。

広げたい、盛り上げたいなという思いは根っこの部分にあるんですが、その為にどうしたらいいんだろうというのはあまり考えていなくて、やらなきゃいけないと思ってやっていないんです。

こういうのって自分たちが楽しんでやらないと継続しないので、楽しみながらやっています。

自分達が面白そう、楽しそうと思うところをやる、紹介したいところを紹介する、よく行くお店や自分の好きなものを人に勧めるような感覚です。

一番印象に残っている企画や記事はありますか?

町田の野菜を紹介する『まち☆ベジ』は、町田市の農業振興課から依頼を受けて、今もシリーズで行っていますが、コーナーを始めるまでは、町田で取れる野菜がこんなに美味しいとは思っていなかったので、実際に食べて、鮮度が良くて、地元の野菜って本当に美味しいんだなと知ったので、『まち☆ベジ』はずっと続けていきたいと考えています。

あとは、まちだガールズ・クワイア(町田市を拠点に活動するガールズコーラスグループ)の子達が絡んでくれるのでそこも面白いなと思っています。

SDGsについて

SDGsについてはどう思われますか?

SDGsを意識して活動してきたことはないですね。SDGsに関する行動は意識してやることではなく、無意識にやっているのではないでしょうか。意識しても難しいのではないかと思います。

「11住み続けられるまちづくり」に繋がるのではないかとおもうのですがいかがでしょうか?

この目標には2つの側面があるのではないかと思います。1つ目は、そこに暮らすことが楽しいということです。

例えば、美味しい食べ物があったり、利便性が高いということですね。2つ目は、社会保障の充実です。

例えば、子育てしやすい、福祉が手厚いといったことです。1つ目に関しては、市民たちが協力して作っていく環境であり、2つ目は行政が進めるべきだと思います。行政が市民の活動を先導してくれたら良いなと思います。

展望

今後の展望についてを教えてください。

まちだけのキャラクターをもっと広めていきたいです。あと、You Tubeでの再生数も増やしていきたいですね。

TikTokや犬猫の保護活動の支援、ゼルビアとのコラボにも挑戦してみたいと思います。


メンバー:おつかずしんちゃチャパティねこ

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