コロナ渦の今、あの場所で流したい音楽

カネダソーシさん
まちだ大學ラジオ放送局代表。大学進学をきっかけに町田で一人暮らしを始め、約10年間町田で過ごす。結婚を機に引っ越した今も、大好きな町田で活動したいという思いから2018年にまちだ大學ラジオ放送局を発足。インターネットラジオを通じて街のPRを行う。本職は会社勤め。

落合さん
カネダさんと共にまちだ大學ラジオ放送局の立ち上げに携わる。パーソナリティのアシスタントや番組の編集、打ち合わせなどを担当。普段は会社に勤め、家に帰れば主婦。住まいも職場も町田です。

ラジオ局をつくる

ラジオをはじめた経緯を教えてください。

カネダ

町田で活躍している人に学びながら、大好きな町田をPRしたいという思いから2018年6月にまちだ大學ラジオ放送局を立ち上げました。 なぜラジオにしたかというと、出演側も声だけなら気軽に参加してくれると思ったからです。ラジオを始める前に、紙媒体で街のインタビュー誌を作っていました。でも制作にすごく時間が掛かるんです。1冊作るのにも仕事が終わった後に作業するので、1ヶ月かかったり...続けていくのは難しいと感じていました。かといって動画配信だと、3年前は一般の方が出演するには、まだ少し敷居が高い印象でした。出る側のメイクや服装、制作側の撮影、編集技術などが求められるので、踏み出すのが難しかったです。 そんな中、ラジオは動画や紙に比べて編集も簡単だし、すぐにできると思い始めました。 ラジオの魅力でもある、手軽さと身近に感じられる距離感にも惹かれました。

音声メディア運営の経験はあったのですか?

カネダ

渋谷のラジオで2年間ボランティアとして活動していました。 そこで取材、ミキサー、番組ディレクターの経験を積みました。 落合さんとの出会いも、この渋谷のラジオです。

落合

渋谷のラジオで私とカネダさんが担当していた番組が終わるタイミングに、 せっかくなら自分たちで町田でラジオ局を作ってみようと思い立って、 まちだ大學ラジオ放送局は生まれました。

人が魅力な街だ

お二人にとって町田の魅力は何ですか?

落合

人が面白くて温かい。なんでも揃う住みやすい街です。

カネダ

ラジオを始める前と後で印象が変わりました。 前は、自分が利用する街として単純に便利なので好きでした。 物を買うにしても、遊ぶにしても、いろいろな店が密集しているのに、 人も都心に比べると多くないので。 ラジオを始めてからは、町田の人々との関係が密になり、 いろんな話をする中で仲間意識が芽生えました。 大人になってから友達って作り難くなりますよね。でもラジオを通して、 仲間と呼べる人に出会い、数珠つなぎに人との関係性が広がっていきました。 今は、人が町田の1番の魅力だと思っています。

なぜ繋がりが広がるのでしょうか?

カネダ

町田が好きで、町田を盛り上げたいと思っている人が多いからだと思います。 そこで共通の仲間意識が生まれます。 町田を盛り上げる為に結成した町田出港バンドhttps://www.youtube.com/watch?v=TTyeefOy7eo&t=8sが代表例で、 そういう志を持った人達が多いです。町田のイベントを盛り上げていく人達はもれなく、 飲み屋が好きで、その場で横の繋がりが広がっていきます。 町田を盛り上げたいという気持ち1つで仲間意識が芽生え、 会話がはじまり、繋がっていくのではないでしょうか。

ラジオと街の繋がり

2020年はどのような年でしたか?

カネダ

自分の本業も直にコロナの影響を受ける中、人が集まれないこともありまちだ大學ラジオ放送局の活動は思うようにできませんでした。 まちだ大學ラジオはスタジオがありません。取材したい人の所へ機材を持ち込んで収録をするスタイルです。感染防止対策がとても難しいため、慎重になってしまいました。 Zoomで収録が可能な番組は放送していましたが、それでも以前と比べて収録回数はかなり減ってしまいました。

番組のパーソナリティーとはどのような話し合いが行われていたのですか?

カネダ

収録が行えない時期も、コミュニケーションは取り続けていました。 ラジオ活動のご縁で、「まちだけ」という町田を紹介するホームページを作っている会社と協力して、テイクアウトマップを作成しました。 →https://machidake.com/takeout/→https://machidake.com/news/5647/ 繋がりのなかで、どんなに小さくても自分たちができることを見つけて取り組んだ1年です。

落合

他にも、今までまちだ大學ラジオ放送局の音声配信サイトから発信していた 「マチノネ」の番組を、the play houseのYouTubeアカウントから発信することで、 新たに動画配信にも挑戦しました。コロナだからこそ新しい試みに取り組みました。

マチノネについて詳しく教えてください

カネダ

「マチノネ」は町田の音楽シーンを盛り上げていく番組です。 s o t t o というバンドの山さんと剛さん、 ライブハウスthe play houseのマツムラさん3名のパーソナリティーで形成されています。 ちなみにs o t t o のメンバーとも渋谷のラジオを通して出会いました。 今、行っている「マチノネ」のYouTube配信についてはthe play houseの営業に少しでも協力したいという意味合いを込めて、 まちだ大學ラジオ放送局のコンテンツを提供しています。

コロナで寄せられた街の声で印象に残っているものはありますか?

カネダ

実際に寄せられたメッセージではコロナに関する内容は少なかったです。 いつも通りの放送が聞けてよかったというコメントをいただきました。

落合

街の声というより、飲食店の経営者の生の声は沢山耳にしました。 一緒にラジオを行っているメンバーの中に飲食店の経営者もいます。 お店が営業できないとかライブが延期になったという声は聞いていました。

まちだ大學ラジオ放送局のこれから

まちだ大學ラジオ放送局の強みを教えてください

カネダ

今は課題に思っていることのほうが多いです。 3年前は地域の魅力的な方をラジオ風に収録して発信することを面白がってもらえていましたが、 3年経ってYouTubeでも一般の方が発信するのが当たり前になり、 更にZoomなどを使って音声を録画してそのまま配信することもできてしまいます。 みんな誰もが配信できるのが当たり前の世の中で、 シンプルに言うとまちだ大學ラジオは埋没してしまっています。 今後どのように続けていくかが今の課題です。

是非さがまち学生クラブも何か一緒にやりたいです!

最後に今後の抱負を教えてください

落合

今現在はっきりと見えてませんが、 とにかく魅力が1番伝わる形を模索しながら、 動画でも文章でも音声でもより魅力的な形に変えて発信したいと思っています。 パーソナリティーにもリスナーにも力を貸して頂いているので、恩返しがしたいです。

カネダ

埋没していまっているまちだ大學ラジオ放送局をはっきりさせるために、 まずはホームページをつくる。 そして、効果的に配信するための方法を音声に限らず動画など他の手段も検討していきます。 具体的に何をやるかという答えは出ていませんが、 2021年は次のステップに上がるために切り替えをします。

カリオンズ

『サニーフィッシュ』

youtubeへ

場所:夏の町田大通り
理由:解散してしまいましたが町田で活動していたバンドです。 まちだ大學ラジオ放送局のジングルにも使わせていただいています。 この曲は何かを始める時にどうしても必要になってくる踏ん切りに、 「えいや!」という気持ちを起こしてくれる曲です。 町田大通りでサニーフィッシュを聞いて、 何でもはじめられるぞ!という気持ちを奮い立たせて下さい。